レッドブル・ザルツブルクが今アツい!! (南野拓実・奥川雅也所属)
10月3日の早朝に開催されたCLグループステージ第二節リバプール対ザルツブルクは非常にワクワクする試合でした。なんといっても南野の1G1Aの活躍が我々日本人としては嬉しいですね。惜しくも僅差で敗れはしたものの3点のビハインドから同点まで追いついたザルツブルクの執念は見事でした。
ザルツブルクは前節で伊藤純也所属のベルギー王者ヘンクを6-2で粉砕し、国内では今シーズンいまだ無敗の絶好調のチームです。そんなオーストリアを代表するクラブチームの歴史や注目選手を見ていきたいと思います!
クラブの歴史
- 1933年にSVアウストリア・ザルツブルクとして創設。FCラピード・ザルツブルクとFCヘルタ・ザルツブルクの合併によって誕生した。
- 1953年に1部リーグに昇格(現在のオーストリア・ブンデスリーガにあたる)
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以降財政危機で低迷することもあったものの、90年代に入るとスポンサーであるオーストリア・カジノ社が積極的に投資するようになり数々の国内代表選手が所属するようになり、94年にはリーグ優勝を達成。
レッドブルによる買収
ザルツブルクが広く世の中に認知されるきっかけとなったのがこれです。そう、きっと誰もが一夜漬けのお供にしたことがあるであろう「レッドブル」。2005年にレッドブルがSVアウストリア・ザルツブルクを買収したことで名称が「レッドブル・ザルツブルク」に変更。シンプルで覚えやすい。実はレッドブルの起源は意外なことにタイにあるらしく、クラティン・ディーンという清涼飲料水を元に作られたそうです。去年タイに行ったときスーパーで大量に売られてたんですが、日本のやつより甘くて濃い。国によって成分の割合が異なるらしくタイでは多量に服用すると死にます。
話がそれちゃいましたが、レッドブルに買収されたことで
- 2005年クラブ名が「SVアウストリア・ザルツブルク」→「レッドブル・ザルツブルク」に変更
- 2008年スタジアム名も「レッドブル・アレーナに変更」
- 買収以降現在までリーグ成績はずっと2位以内をキープ
- 2013-2014シーズンから2018-2019シーズンまで現在リーグ6連覇中
現所属メンバー
No. Pos. 選手名 1 GK シカン・スタンコヴィッチ 3 DF ヤスパー・ファン・デル・ヴェルフ 4 MF マジード・アシメル 5 DF アルベルト・ヴァルチ 6 DF ジェローム・オンギュネ 7 FW セク・コイタ 9 FW 黄喜燦 11 FW スマイル・プレヴリャク 14 MF ソボスライ・ドミニク 15 DF アンドレ・ラマーリョ 16 MF ズラトコ・ユヌゾヴィッチ 17 DF アンドレアス・ウルマー 18 FW 南野拓実 19 MF モハメド・カマラ
No. Pos. 選手名 20 FW パトソン・ダカ 23 GK フィリップ・ケーン 25 DF パトリック・ファルカス 28 MF アントワーヌ・ベルネード 29 FW キリアン・ルートヴィヒ 30 FW エルリング・ホランド 31 GK カルロス・ミゲウ・コロネウ 33 GK アレクサンダー・ヴァルケ 34 DF マリン・ポングラチッチ 37 MF 奥川雅也 39 DF マクシミリアン・ウーバー 43 DF ラスマス・クリステンセン 44 MF ユーバ・ディアラ 45 MF エノック・ムウェプ
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
注目選手
アービング・ハーランド
今シーズン大ブレイクのノルウェーの超新星。リバプール戦でも得点し今シーズンの公式戦11試合で18ゴールを挙げる19歳。まだティーンなんです。久保君の一つ年上ですね。今年9月のCLヘンク戦では19歳58日での史上最年少ハットトリックを達成し大きな話題に。実は昨シーズンからブレイクの兆候はありました。今年5月に行われた2019 FIFA U-20ワールドカップでU-20ホンジュラス代表から1試合で9ゴールを奪うという離れ業をやってのけます。僕が中学三年間で挙げた得点数を世界の舞台で1試合でやってのける次世代のスーパースター候補です。
南野拓実
日本代表の中心メンバーであり、ルックスも申し分のない24歳のストライカーです。ザルツブルクには2015年に移籍しコンスタントに得点を重ねて評価を着実に挙げていっています。ザルツブルクでは149試合に出場し46得点を挙げています。特に今シーズンは念願のCLデビューを果たし先日のリバプール戦ではスーパーボレーを含む1G1Aで多くのクラブのスカウトの目に留まったことから、今冬か来夏のステップアップが予想されます。こちらがリバプール戦のゴールシーン含むプレー集です。
このレベルの相手に十分通用する能力があり、久保選手や中島選手、堂安選手と共に今後の日本をけん引する注目選手です!
奥川雅也
ザルツブルクに所属するもう一人の日本人選手です。2015年に京都サンガF.C.からザルツブルクへやってきました。京都時代から「古都のネイマール」の愛称で知られ、キレのあるドリブルと左右両足から繰り出される正確なキックが特徴の23歳のウインガーです。ザルツブルク移籍後はFCリーフェリング、SVマッテルスブルク、ホルシュタイン・キールへと期限付き移籍をして武者修行を積みました。19-20シーズンに満を持してザルツブルクに復帰し、ここまでCLも含む9試合に出場し4G1Aの活躍を見せています。A代表選出の経験はまだありませんが、この調子で今シーズン得点を重ねれば代表選出も十分あり得るでしょう。
まとめ
- レッドブルによる買収で知名度、成績共に一気に向上したチーム
- 今シーズンはCLに出場し非常に良い内容の試合をしていて要注目チームである
- 次世代のスーパースター候補、ハーランドに注目
- 南野と奥川の二人の日本人も今シーズン好調であり今後に期待
CLの時節はリバプールを破ったナポリとの対戦です。ここで勝ち点3を得れたらグループステージ突破に大きく前進するので要注目です!